新版 財務諸表3表図解分析法 國貞克則

ビジネス・仕事

こんにちは!!

今回紹介する本は「新版 財務諸表3表図解分析法 國貞克則」

という本です!

この本は、以前紹介した「新版 財務3表一体理解法」国貞克則 コツを掴めば誰でも分かる!!

の応用編です。

まだご覧になっていない方は、記事を見て頂ければ思います。

今回紹介する本は、更に財務諸表の理解を深めたい方向けの内容となっています。

応用編とは言いましたが、専門用語の紹介や、これから会計を勉強していく方も理解ができる

分かりやすい図がたくさん出てきます。( ^ω^ )

主な内容としては、貸借対照表(B/S)の資産の部を読み解いて行くところから始まります!

こう聞くと難しく感じるかもしれませんが、皆さんが知っている有名企業の数字を比べたり、紹介されていくので、とても馴染みやすい一冊だと思いました!!

財務経理部として働いている私からしても、分かりやすく内容も仕事で活かせる事ばかりで、とても学びになる1冊です!!

それでは、早速いきましょう!!


会社にとって大切な4つの数字とは?

この本の著者は、ギュッとまとめて4つの数字が大切だと言っています。

事業全体のプロセス(過程)を効率よく、運営・経営できているか?

それを評価するための財務分析指標を指しています!!

ROE(当期純利益率)

ROEとはReturn on Equityの略で、Returnは当期純利益を意味しています。

当期純利益は会社のあらゆる費用を差し引いて得た、1年間の利益です。

イメージが湧きづらいとは思いますが、

当期純利益を自己資本で割った数字です!

分かりやすい例えで言うと、銀行に預けたお金にどれだけ利息がついて、利益(リターン)が出たか?

という事を表しています!

投資家は会社にお金を預けて、それを受け取った会社は資本金として運用をして利益を出して

投資家へ還元していきます。

その還元率をROEと言います!!

銀行やこれから投資を考えている人も、このROEを見ています。

自分が出資した金額(預けたお金)が、どれくらいの還元率で戻ってくるのか?

それを気にすると同時に、経営の状況や状態も見ることができます!!

事業という金融商品の利益率を計算したようなものとも言えるでしょう。

財務レバレッジ

計算式は総資本÷自己資本です。

自己資本に対して、他人資本(銀行や外部の投資家から受け取ったお金)を、どのくらいの割合で使っているかを見ている指標です。

適切な財務レバレッジのバランスを見極めることが重要です。

あくまでも、借金をしている!!という事を忘れないようにして下さい!!

極端に高いレバレッジは、リスクを高める可能性がありますが、低すぎると成長の機会を逃すこともあります。

企業は、自社の業界や状況に応じて適切な財務レバレッジを見つける必要があります。

財務レバレッジは企業の健全性やリスクを理解する上で重要ですが、

他の財務指標や企業の状況と合わせて総合的に判断することが大切です。

総資本回転率

調達した総資産を、どれだけ効率よく使って売上高に変えているかどうか?という分析指標です!

計算式は売上高÷総資本です。

高い総資本回転率は、少ない資本で多くの売上を生み出していることを意味します。つまり、企業が資本を効率的に使用していることを示し、収益性が高い可能性があります。

低い総資本回転率は、多くの資本を使っても売上がそれほど多くないことを意味します。これは、資本を十分に活用できていない可能性があります。

回転率が高いほどいい!!

という事が言えます!!

当期純利益率

売上高をどれだけ効率よく利益に変えているか?

それを見る指標です!

計算式は当期純利益÷売上高です。

高い当期純利益率: 高い利益率は、企業が効率的に経営されており、売上から大きな利益を得ていることを示します。ただし、業界の平均や他の企業と比較することが重要です。

低い当期純利益率: 低い利益率は、売上から利益を得ることが難しい状況を意味することがあります。経費の増加や競争の激化などが影響している可能性があります。

他の考慮すべき要素

当期純利益率は企業の収益性を示す重要な指標ですが、業界の平均や他の財務指標と組み合わせて分析することが大切です。売上高や資本利益率、総資本回転率などと合わせて見ることで、より全体像を把握できます。

当期純利益率は企業の売上から得た利益を示す指標であり、その数字は企業の業績や利益性を理解するための重要な要素です!!


著者のこだわり。コヒーブレイクというコラムが面白い!!

本書の内容とは別で、この本はCoffee Breakというコラム記事が何回か出てきます。

ここでは財務会計の事に触れつつ、著者の経験談や面白い事例など、興味がそそられる記事が書かれています。

代表的なIT企業や車産業を例に挙げて、成功例や失敗例を伝えたり、面白い歴史について触れたりと、会計に興味を持つキッカケをくれます!笑

著者のユニークな華々しい経歴だけでなく、ユニークで面白味のある人間性も知る事ができます。

いかがだったでしょうか?

財務会計の専門用語も幾つか出てきましたが、とても分かりやすく解説してくれる本です!

ぜひ、一度手に取って読んでみて下さい!!

それでは、良い1日を!!

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