シン・ニホン AI×データ時代における日本再生と人材育成 安宅和人

テクノロジー

こんにちは!

今回紹介する本は

「シン・ニホン AI×データ時代における日本再生と人材育成 安宅和人」です!!

この本は日本が先進国から外れかけている現在の状況から、どうやって再び経済成長を遂げて、世界トップレベルまで上がっていけるか?

という問いを立てて、著者が解決策・打開策をデータを用いて説明していく本です!

解決策・打開策は

個人

企業

各都市・市町村などの自治体

国が手がける義務教育と大学、研究

この4つの面から、話しが展開されていきます!

他にも日本と世界を取り巻く、時代背景など知らなければいけない現状も説明されています。

この本を読んでみて、正直なところ日本が厳しい状況という事は理解できました、、、

忖度なしで、課題点が記されています。

わざと悲観的に書いている訳でなく、データを用いて説明されています。

ここから目を逸らす事なく、現実を受け止めて個人でできる事から実践していこう!!と思いました。

皆さんはどう感じるか

人それぞれ違う結論に至ると思います。

それでは、早速紹介していきます!

日本の現状とは?

失われた30年はもとより、その中でも直近15年は特に世界と比べて出遅れている。と筆者は述べています。

本の内容は5年ほど前の情報ですが、2019年の「企業価値世界ランキング」では日本のトヨタが47位にランクインしています。

ですが、平成が始まったばかりの頃は上位の多くが日本企業でした。

それほどまでに、日本は世界との差が開いてしまったのです。

一人当たりGDP(国内総生産)は30位前後で1960年代の水準まで下がっています!

教育を十分に受けられない若者が3割もいる

2017年段階で単身を除く、世帯(子供がいる、もしくは産まれる可能性がある世帯)

31%(役3世帯に1つ)が貯蓄ゼロという状況です。

これは、高度経済成長期のど真ん中、発展途上国状態1963年では22%でした。

発展途上国もしくは中進国に戻っている状態です、、、( ;∀;)

国内の生産性や競争力を上げていく為には若い世代への投資は必要不可欠です!

それを達成する為には、高等教育を受けなければ難しいのですが、これでは学費が賄えません。

高学歴者の世帯年収は高いという研究結果も出ています。

女性の社会進出が進まず、家事負担レベルが高い

主要国を対象とした、研究では日本人男性が家事・育児に費やす時間はなんと1日あたり41分!!

これしか取り組んでいません。

成長過程にある中国の半分以下です。更に、男女の役割がハッキリしているインドは1日あたり52分。

社会進出についても進んでいません。

リーダー層に女性が少なく国立大学学長86人中、女性は4人。

国会議員に占める女性は10,1%とG20中最下位です。

ここまでの結果を見て、どう思いますか?

著者は、男性が悪いわけではなく、生産性の無い長時間労働が当たり前になっていることが問題と言われています。

GDPが低い割に、労働時間はアメリカやヨーロッパよりも遥に長いという事が、生産性の低さを物語っています!

私たち個人で実践できる事とは?

ここまで読んで、私は正直なところ絶望してしまいました( ;∀;)

この本はここでは終わりません!

私たちが実践できる事が書かれています。

そのパートで紹介されていた事の中で、個人的に大事だなーと思った事を紹介していきます!

まず始めに、この本で目指すべき個人は「普通ではない人」「異人」

そう記されています。

これまでの価値観や理想とされるビジネスパーソンは大量生産を促進させる様な人や、それを支える人でした。

今後は、0→1

新たな価値を創造する人。

著者はそういった人が必要だ!!と言っています。

一つの領域の専門家よりも、複数の世界をつなげる人、あらゆる業界のリーダーを巻き込んで新しい事や価値観を創造できる人が必要になってくるそうです!

その為に必要な事。

軍事教育を疑う事!!

異人を生み出すのに必要な事は、軍事教育の名残と言われている、「気をつけ」「起立」「休め」「前ならえ」「組体操」「海外の人に説明できないレベルの校則」を撤廃する事から始まる!と言っています。

私たちは気付けていませんが共産主義国家・独裁国家を除いてG7や欧米諸国でこの様な訓練や型紙化を義務教育で実施している国はありません。

この教育は「異人」を排除してしまいます!!

皆んなと同じ軸で競争しない・皆んなが目指す物を追っかけるのをやめること!!

一昔前は、どの業界でも国内・海外の大手が市場(シェア)を獲得していなかったので、挙って同じポジションを取り合っていました。

その時は正解だったと言えるでしょう。

そのおかげで、日本はトヨタやソニーと言った、当時の世界屈指と言われる企業を生み出すことができました。

個人の進路や理想を見ても国家資格を取得して大企業に入る事が正解だったかと思います。

これからは、皆んなが目指さないけど自分が得意で優位性があることを3つ掛け合わせる。それを熱狂的に取り組もう!!

と記されています。

以前紹介した、藤原和博の必ず食える1%の人になる方法

その本にも書いてある事と同じことを著者は言っていました。

ビジネス力を身に付ける

課題背景を理解した上で、ビジネス課題を整理し解決する力です。

何のために自らの力を使うのか?

組織がそのビジネスに取り組む事の意味など、世の中の課題を何のために解決するのか?

とても大切な事です!

それだけではありません!!

ビジネスとして、売上が立ち、利益が出なければ自分の生活やスタッフの生活を維持していくことはできません。

どんなに優れた技術でも、人を傷つけてしまう事に使われてしまったり、ビジネスとして成立しなければ現代では評価されません。

人の生活や心を豊かにする技術なのか?

そう言った哲学的な考えも大切だと言えます!!

データスペシャリストでも、そもそも問題定義や整理ができないとその力を活かせません!

データエンジニアリング力を身に付ける

データサイエンス(統計数理・分析的な素養)を意味のある形に実装・運用する力です。

近年、プログラミングが必須とされていますが、データを問題解決に利用するための力の一部に過ぎないと著者は言っています。

Excelだけでなく、Tableauという、データ分析をより効率的かつ視覚的に行うための強力なツールやプログラミングなど、初心者でも使いやすい設計になっているため、データに詳しくない人でも、すぐに効果的な分析を行うことができます。

これらをうまく使いこなして、データエンジニアリング力を身に付ける事もできます!

データサイエンス力を身に付ける

統計数理、分析的な素養の上、情報処理や人工知能などの情報科学系の知恵を理解し使う力を表しています!!

数学的な知識がとても大切になってきます!!

膨大なデータを活用してより正確で情報に基づいた意思決定を行うことができます。

データサイエンス力があることで、データを適切に分析し、ビジネスの方向性を導き出すことが可能です。

データサイエンス力を持つことは、組織にとってビジネスの成功に直結する重要なスキルセットとなっています!!


いかがだったでしょうか?

まだまだ紹介したい事がたくさんあるのですが、ここまでとしたいと思います!

私自身、この本を読んで個人で出来る事に取り組まないといけない!と強く感じました。

実際に著者が言っていた、データサイエンスやデータエンジニアリングを高めていきたいと思います。

これまでは哲学の本を読み、自分の人生の方向を定めてきましたが、それだけでは足りないんだな〜と気づかされました。

本書は、他にも著者が結論として述べている、コンパクトシティの提案など今後の日本の理想をデータを元に提案していたりと、興味深い内容が盛り沢山です!!

ぜひ読んでみてください!!

それでは、良い1日を!!

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