ピーターの法則「階層社会学」が暴く 会社に無能があふれる理由 ローレンス・J・ピーター

ビジネス・仕事

こんにちは!!

今回は、ピーターの法則という本を紹介したいと思います!!

題名は、会社に無能があふれる理由 です。

歯に衣着せぬ言葉選びですね( ;∀;)

個人的には、少し抵抗があり苦手な言葉ではあります、、

ただ、会社という組織は利益を生み出し、それを株主や社員で分け合い生きていく仕組みなので、ある程度きつい言葉になってしまうのは仕方ないと思います!

この本では、会社というシステムの問題に着目して、なぜ無能と呼ばれる人たちで溢れてしまうのか??というテーマで、著者が研究を行い、独自にまとめた内容となっています!

この本を読んで思ったのは、日本と同じように海外でも、働かない社員や、能力を発揮出来なくなった社員が多く存在する!という事です。

日本の終身雇用に関する問題点や、組織でどのように立ち振る舞い、働いていくか!?という事を、深く考えさせられる一冊でした!!

会社で伸び悩んでいる人や、就活生に読んでほしい一冊です!!

更には経営者が読めば人事考課制度や、雇用の仕方、給料額を決める時の判断材料になるかと思いました!!

それでは、早速いきましょう!!( ^ω^ )

そもそも無能とは、どういう事??


まず最初に、無能とはどういう事を表しているのか!

説明していきたいと思います。

最初に言っておきますが、この本では人格やその人の事を悪く言ったり、批判しているわけでなく、会社などのコミニュティ内において、力が発揮出来ていない状態を無能と名付けています!

誰しもが、無能になり得る。という事も言っています!

それを踏まえた上で、解説したいと思います!!

目的を忘れてしまい、手段にこだわり過ぎてしまう状態

日本でもよく見受けられるのではないでしょうか??

一言で言うなら、能力を発揮出来なくなった状態。

つまり、能力が無い!という意味合いではなく、能力が発揮出来ない状態です!

この事からも、個人を責めるような内容では無い事が分かりますね。ご安心ください!!

更に具体例を出すと、、、

ホットコーヒーは出せるが、アイスコーヒーはメニューにないので出せません!!とか、、

氷を入れて出せばアイスコーヒーは出来るのに、ルールだから出来ません、、なんて事もある様です。

納期が決まっているのに、それを無視して、完成度を優先してお客さんを怒らせてしまったり、、、

どちらも本来の目的、お客さんの要望に可能な限り応えて、サービス満足度を上げる。

それが目的でしたが、手段であるマニュアルを厳守したり、個人のこだわりを出し過ぎて夢中になった結果、納期を破ってしまったり、そんな状態も無能だと、著者は語っています!

スケジュール管理や部署のマネジメントが出来ない状態

現場や職人としては、とても高い能力を発揮して活躍出来るのに、役職者として昇格したら力を発揮出来なくなる。

こういった事がよくあります!


この本には、まだまだ沢山の例が書かれていますが、このくらいにしておきます。

ここまでの例を振り返ると、ある人はマニュアルを厳守しただけ。ルールをきちんと守っただけです。

ある人は、お客さんを喜ばせたい一心で、自分が持っている技術を発揮しただけです。

そしてある人は、今まで通り高い技術力を発揮して働いているだけです。

では、なぜこのような著者が言う、無能な人で溢れてしまうのか??

結論です!!

昇進が無能をもたらす

著者は、昇進システムが優れた人を無能にしてしまう!!と言っています。

昇進は、ある特定の力を現在のポジションで発揮し続けた場合に、起きます。

昇進前は、指示通りに動いて結果を出したり、がむしゃらに契約を成立させて結果を出してきた人など、自分の力を発揮しやすいポジションで目立てば良かった状態でした。

それが昇進をすると、他のメンバーの管理をしたり、部署間の調整をしたりと、個人の力を発揮すれば良かった状態から、全く違った能力を求められます。

この昇進を重ねていく会社という組織は、どうあがいても、無能を生み出すシステムだ!!と著者は言っています。

昇進によって求められる能力は、マネジメント能力から、自ら考えて行動する主体性、臨機応変な対応能力、各部署との調整力、経営陣とのやりとり、、、挙げるとキリがありません!

立場によって必要とされる能力が変わってくるんですね!( ;∀;)

私も会社員なので、この本を読んで少し落ち込みました笑

その人の特性や個性を無視した、昇給システムがあるかぎり、人は最終的に無能になる。

この本では強くその事を訴えかけています!

著者が導き出した答え!!

昇進システムと、終身雇用がある限り、働く人はいずれ無能になる!厳密に言うと能力が発揮出来ない無能になってしまうポジションにたどり着いてしまう!

という考えが筆者の答えです!!

筆者が考える、解決策

この本が提案する解決策は2つです。

1. 昇進を断る

昇進を断ることで、自分が能力を発揮し続けるポジションに居続ける。そうすれば、無能ではなく有能状態を保てる。

これが1つ目の解決策です!

2. 昇進を持ちかけられないように、仕事が出来ないふりをする

これは、所々で周囲にバレないように、書類ミスをそのままにしたり、忘れ物をしたりする事で、管理職への昇給の候補から外れるという方法です!

私なりの解決策、この本を読んで思った事

ここまで、本の内容をまとめて紹介しました!!

個人的に思う事は、他に良い解決策と、個人で出来ることがあるのではないか??

と考えました!!

ここからは私自身の考えや解決策を、発表していきます!(^ ^)

個人で実行できる解決策

1. 本を読んだり、未知なる事に挑戦して、新たな能力を目覚めさせる。

常に成長を目指して行動し続ける!という事です。

知識を得ることで、マネジメント能力や組織の構造を知る事も可能です!

副業をして自分自身が有能で居られるポジションを、創り出す事も良いと思いました!!

2. 失敗しても良いから昇進を受けて、経験してみる。そこで足りない能力を身につける事も可能。

この本は、昇進した人が成長できない。能力を身につける為の行動をしない。

そういった事が前提として話が進んでいます。

それは、あまりにも簡単に決めつけているのでは??と感じました!

組織は、結果を出したら昇進をする。と言う単純な事ばかりではありません。

結果を出し続けられる管理職がいて、そこに留まり続け、有能のまま仕事をする事も考えられます!

様々な事情がある事でしょう。

組織として、解決策を考えれば、無能状態を回避できる事も可能だと考えました!

組織、会社が取り組める解決策!!

1. 終身雇用システムを無くす。

これは難しいとは思います。仕事の能力が満たないと判断されても解雇できないのが現状です。

解決策として迷いましたが、挙げてみました!

2. 管理職以外のポジションでも、インセンティブ報酬を導入して、能力によっては管理職を超えられる報酬制度を用意する。

これはユニークで面白い制度だと思いました!笑

管理職の方が一般職よりも高い給料である必要はありません!!

一般社員でもインセンティブ制度を導入すれば、昇進以外でも社員が活躍する選択肢が増えると思います!!

3. 降格や部署移動、部署間を超えた仕事を担当できる様にする。個人の得意な分野を見極めて、報酬も柔軟に決める。

各部署に、比較的習得しやすいルーティーンワークがあるかと思います。そう言った仕事を部署間関係なく得意な方が担当する。

インセンティブがメインの仕事を続けても、結果を出せば報酬が上がり続けるシステムなど、個人の能力によって仕事の割り振りや、報酬システムを作り出せば可能ではないか??

と感じました!!

まとめ

この本を読むことで、全ての会社に蔓延している問題を知ることができましたし、自己研磨の重要性も改めて知る事ができました!

その一方で、会社のシステムに問題があるのに、個人ができる解決法のみの提案になっていた部分は、もう少し改善の余地があるのでは無いか??と思いました。

それに、この本が提案した解決方法だと、わざとミスをする人の対応を、有能な誰かがカバーする事になります。

根本的な解決策ではない。と私は思いました。


とはいえ、組織の問題点や社会の現状を日本のみならず、世界規模で知る事ができるこの本は、是非読んで欲しいと思いました!!

皆さんの感想も、聞いてみたいです!

読んだことがある方や、本を買って読んでみたよ♪

と言う方は、是非コメントをください!!

それでは、良い1日を!!

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