こんにちは!!
今回は「月次決算とは!?」というテーマで書いていきたいと思います!!
経理事務をしている方なら実際に取り組んだ事があったり、聞いた事があるかも知れません。
現在、私はベンチャー企業の経理事務の仕事を探しているので、よく面接で「月次決算」について質問されます。
自分の理解を深める為にも、説明していきたいと思います!👍
会社の経営にも関わる事ですので、知っておくと、きっと役立つはずです!!
それでは早速いきましょう!!
月次決算(げつじけっさん)とは!?
1ヶ月単位で営業成績や売上げ、財政面での状況を、まとめる為に行う業務です!!
更に詳しく説明すると、
企業が運営する上で必要となる財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)を、毎月作成していく業務のことを指します!!(^O^)
主に経営者層が、
毎月の予算や費用がオーバーしていないか!?
毎月・年間の売上げ目標に対してどれだけ成果が出ているのか!?
という事をチェックする為に必要な情報を迅速にまとめなければいけません。
また、企業が年間の売上と費用を税務署へ連絡する、確定申告や
銀行がお金を貸すかどうか決める時にも、財務諸表を見ます!!
この時の資料を作成する為に欠かせない業務が、月次決算です!!
その為には、この月次決算の処理が重要になってきます💡
この月次決算がきちんと出来ていれば、年間目標を達成するために必要な要素や問題点を発見できたり、軌道修正が可能になります。
そして先程お伝えした通り、月次決算の積み重ねが決算となり、株主や銀行などの利害関係者(ステークホルダー)に公開されます。
会社の経営を左右する大事な業務という事が、お分かり頂けたでしょうか!?
ちなみに私は月次決算のサポートを担当していたので、あまり偉そうな事は言えませんが、とても重要な仕事を担っていました笑
だからこそ、皆さんと一緒に学んで行けたらと思っています!!✨
それでは、ここから主な業務の流れについて説明していきます!!
主な流れについて ⒈現金と預金残高の確認
まずは現金をチェックします。これは社内の金庫内の実際の金額と現金の出入りが記された紙を照らし合わせて、ズレがないか確認します。
社員の臨時でかかった費用(交通費や備品購入代など会社の金庫から出たお金や、銀行から引き出して金庫に入れた金額などは、日々の業務で紙に記入して、パソコンにも記録します。
それらのデータと金庫内の金額が一致すればオッケーです!!😁
月末棚卸高の確認と算定
この工程の説明の前に「棚卸高」というワードを解説します。
棚卸高とは、その時点での商品の在庫の数
スポーツショップであれば、現在売れ残っているスポーツ用品
本屋さんなら、店頭に並んでいる本と、倉庫内にある本の数
という事になります!!
この棚卸高の実際の数+品質チェック(在庫がきちんと定価で売り出せる状態なのか確認)する必要があります。👞💻📚✨
職種によっては、何らかの理由で在庫が傷んでしまったりして販売できないと判断される商品もあります。これを棚卸減耗損と言います。
その他、仕入れた時の定価で売れるのか!?というチェックもして、仕入れ時の値段と時価(現在の価値、価格)を確認する商品評価損の算定を行います。😁
仮勘定(仮払金・借受金)の詳細を確認する
仮勘定とは、何に使用されたか分からない・または用途が現時点で分からない受け取ったお金に対して、使用する科目の事です。
金額や内容が未確定であるので、一旦は仮勘定として記録しますが、最終的には何に使われたのかハッキリさせなければいけません。
仮勘定が多いという事は、不明な金額が存在する事になるので放置しておくと、税務署や株主に不信感を抱かせてしまいます💦
仮勘定の中でも仮払金と借受金の二つに分かれているので、こちらも解説します!!
仮払金とは社員に対して概算して渡した出張費や旅費交通費、接待費などが挙げられます。これらの金額は後に確定するので、後で領収証と、お釣りを渡してそれぞれの内訳に合わせて記入して振り分けていきます。
借受金は、入金されたが、内訳が不明の金額を表しています。後に取引先から連絡があり書類が送付される場合や銀行からの連絡で確認をして、明らかにします。
その他の仮勘定についても補足します!
建設仮勘定という科目が存在します。これは本社を新しく立て直したり、工場を建てたりしている最中に一時的に使用する科目です。最終的には、建物や修繕費などに振り分けられます!!
何に使用されたか分からない仮勘定を放置するのは良くないので、毎月チェックして早めに明らかにしておく必要があります。とても大事な業務です!!
経過勘定の計上と確認
経過勘定💦さっきから、分かりづらい難しそうな言葉が出てきますね、、、😅
こちらもきちんと解説していきます!!
経過勘定とは費用発生もしくは収益が実現していないが、その月(その会計期間内)に支払いや受け取りがあった時に使用する科目です!!
主に4種類に分けられます!!
前払い費用
会社が借りている物件の地代家賃などが含まれます。発生が確定されており、前持って払った場合は前払い費用として計上されます。
前受金
こちらは逆に、相手方から先に支払ってもらっている金額を表しています。地代家賃の受け取りなどが含まれます。
未払い費用
主に借入金の支払い利息などが含まれます。他には、既に提供されたサービスに対して、払っていない金額を指します。
未収収益
相手方に対して、貸し付けている金額の利息などが含まれます。もしくは既に提供したサービスに対して、払われていない金額を指します。
これらの経過勘定のチェックを怠り支払い忘れや、受け取り忘れがあると会社の現金(キャッシュ)が尽きてしまう恐れがあります。
キャッシュフローや財務の面でも重要な情報が含まれています!!
減価償却費と退職給付費用の計上
ここでも聞きなれないワードが出てきましたね、、笑
一つずつ説明していきます!!
減価償却費
購入した固定資産(社有車やパソコン、建物など)の価格に対して使用されるであろう年数(耐用年数)で割って毎月費用として計上する金額を指します。
購入した固定資産の金額を費用として計上すると、その月の費用が大幅に増えてしまいます。それを防ぐために、100万円で買った物を、5年使うとしたら、100➗5という計算式で、毎年20万円この金額を月換算で計上する業務です。
そして年々、固定資産の価値は減っていくという事になります。
続いて
退職給付費用についてです。これは従業員の退職金を計算して予め積み立てて、計上しておく業務です。これにより、急に退職が決まっても費用計上しているので売上に影響が出ません。
その他、年に数回ある賞与や固定資産税、会社負担の保険料などが該当します。
月次試算表の作成
これらの1〜5の流れを専用の会計ソフトへ入力して一覧で出して表にまとめます。
月次業績を報告する
やっと来ました!!
月次の業績が確定したら終わりではなく、前月と比べたり、年間計画に対しての進捗度や達成度を確認して話し合います!!これを経営者へ伝えるまでが月次決算です!!
企業内では、役員会議と呼ばれている事が多いように感じます!!
まとめ
いかがだったでしょうか!?
月次決算は大まかな流れとして
1. 仕訳帳の作成:日々の取引(売上、仕入、給与支払い、原材料の購入など)をインプット(殆どの企業では、ここで会計ソフトを使っています。)して、仕訳帳を作成→
2. 元帳への転記:仕訳帳から、個別の勘定科目ごとに、該当する項目を元帳に転記します。このとき、借方と貸方の金額を合わせ、残高を更新→
3. 月末仕訳の作成:月末締め作業に際して、必要に応じて調整仕訳を作成します。この仕訳によって、月次決算において、期首から期末までに発生した収益や費用を計上します!!
4. 財務諸表の作成:補正仕訳が完了したら、財務諸表を作成します。財務諸表には、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書があります!!
5. 分析と検証:財務諸表を分析し、会社の経営状況をチェックします。特に、前月や前期との比較を行うことで、問題点を把握し、改善策を立てることができるんです!!
皆様の会社でもこの業務が行われていると思います!!
私自身も再確認できて良かったです!!
本日はここまでとします。
このテーマは皆さんの生活にも活かす事が出来ます!!
これからも有益な情報を発信していくので、是非読んでいってください!!
それでは、良い1日を!!😁
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